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日本中で愛されているトトロ。トトロとメイが出会うシーンは誰もが子供心を思い出してしまいます。庭で消えそこなった小トトロを見つけたメイは見たこともないものに好奇心を抱いて懸命に追いかけます。それも笑いながら。小トトロ、中トトロは捕まらないように逃げていきますが、メイは木のトンネルをくぐって大冒険しながら未知の生物を追いかけていきます。その勇敢な物怖じしない態度はわたしたちも持っていたもので、未だにあのシーンを見ると子供ってすごいなあと感じてしまいます。さて、端まで辿り着いたメイは、大きな楠の木の穴に落ちてしまいます。初めは目を回していましたが、目の前にはトトロの大きな尻尾。それを突いたりくすぐったり、最後には笑いながら飛びついてしまいます。そこで大トトロとのご対面です。「あなたはだあれ？」とメイは興味を示します。発された声を聞いてメイは目を輝かせ、その音で名前をつけてしまいます。さすが子供、その発想力にも脱帽します。彼らは子供の時にだけ見える生き物です。そう考えると、大人になったわたしたちはちょっと寂しい気がします。でも、子供の時にしか見えない景色は確かにありますよね。社会の常識に潰されない、子供の視点でしか考えられないような発想力も。大人になってからでないと分からないことも多いのですが、子供の独特な感性を大切にしていきたいものです。宮崎アニメはそういった、なおざりになっているものをとても大切にしているような気がします。
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