.■結婚カウンセリングの相談者の3分の1は嫉妬で悩むパートナーというのは、ふたりの関係に〃現実の脅威〃、あるいは〃想像上の脅威″が生じたときに、その反応として〃嫉妬″の気持ちを表すものです。もしあなたが、大つぴらにほかの人にまとわりついたり、後を追いかけたりしたら、あなたのパートナーは〃現実″に反応しているわけで、あなたは行動を変えるか、もしくはあなたのパートナーを変えなければいけなくなるでしょう。もし嫉妬の感情というものが、何か歪められた印象によるものであれば(たとえば、あなたはトム・セレックに似た郵便配達の人と大変親しくしている。しかし実は、彼は、トム・セレックどころか、ウディ・アレンに似ている)、あるいは、嫉妬の感情というものが、まったく根拠のない幻想からきているのだとすれば(彼女の元夫が浮気をしたので、彼女は、現夫であるあなたも夜の写真クラブの会合で、きっと浮気をしているに違いないと考えてしまう、というようなこと)、つまりこのように根拠のないものであれば、あなたは嫉妬の反応を最小限におさえることができるでしょう。嫉妬というのは複雑であり、また非常に破壊的になりえます。結婚カウンセリングに通っているカップルの3分の1以上は、嫉妬で悩んでいるという調査結果もあります。グリーン・モンスター(嫉妬)は、あなたがたとえ何をしようと、その醜い頭をもたげてくるのだという事実も受け止めておく必要があるかもしれません。アルとゲイルは、毎月スクウェア・ダンスの会に参加していますが、ある晩アルは、ゲイルがダンスの最中、フレッドにあまりにも密着していることに気づき、〃嫉妬の発作″を起こしてしまいました。アルに言わせると、ゲイルがスクウェア・ダンスに新しく加わってきた男性、フレッドに対して、「まったく不必要な体の接触をしていた」と言うのです。「アルの言いがかりは、まったくバカげている」というゲイルは、スクウェア・ダンスで″ドゥ・シー・ドゥ〃や〃プロムナード″を踊っているあいだ、体のあらゆる部分の接触にまでいちいち責任はもてないと言います。それで、彼のパラノイアみたいな嫉妬を我慢するぐらいなら、スクウェア・ダンスをやめたほうがいいとまで言いはじめました。でも、まず彼女は、嫉妬を予防する戦術を試したほうがいいでしょう。