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一回りも年下の女性とお見合いをしたのですが考え方などの違いが心配です私は三十二歳、小さいながら自分の会社をもち、これまで仕事を生きがいにして暮らしてきました。半年前、知人から二十歳の女性を紹介され妹のような気やすさで親しくしていたところ、じつはそれが見合いだったのです。私の性格が何事にも慎重を期するのに対して、彼女は明るく行動的な現代っ子、体格もはち切れんばかりの若さの持ち主で、その上とてもすなおな所が気に入っています。しかし、結婚を考えると、いろいろと考えさせられてしまいます。まず年齢の差が一まわりも違うことです。成育した生活環境、考え方の根本的な相違……。彼女は男性を見る目も結婚観もまだ幼く、それを気づいたときの心変わりを恐れます。こう思いながら、しだいに彼女に魅せられ、いっそう悩みを深くしています。〈回答〉アメリカの心理学者たちの間では、ターマンやハージェスなどを先駆者として、以来、結婚の幸福度に関する研究が進められています。それによると、夫と妻の年齢差、とくに夫が年長であることと、結婚生活の幸・不幸との相関関係は、世間一般で考えられているよりも、ずっと低く、さほど重大な因子とならないと報告されています。さらに、これとは別に、夫が十歳前後、年長であると、夫が熟年になったとき、幸福度が比較的、高いという報告もあります。いずれにせよ、むしろ重要なのは、二人の人生観、結婚観、価値観、相手に対する期待内容と、自分の役割意識に大きな食い違い、ズレがあるかないか、おとなの情緒をもち結婚適性を備えているかどうかです。暦年齢のひらきは、どちらかといえば副次的なものにすぎません。あなたは、「しだいに彼女に魅せられていく」と書いておいでになる。彼女の性格、能力、人柄をつぶさに観察して、「年齢差を別にすれば妻になってほしい」と本心から思う。彼女のほうも、あなたを夫としたいと思う。両方が、かくのごときであるなら、ためらわずに結婚なさい、と私はお勧めします。彼女が、おんなとして成長したときの心変わりを恐れるということは、ある意味では慎重、自制心の然らしめるところと言えるでしょうが、別の見方をすれば自信欠如のせいとも言えます。あなたには、彼女をオレの力で幸福にしてみせる、オレが精神的に成長させてやるという自信がないのですか。もしないなら結婚はおやめなさい。カラ元気でなく、真の自信がもてそうなら、結婚に踏み切りなさい。

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