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出会うという日本語には巡り合う、邂逅、見つけ出す、など沢山の類語があります。そのほとんどは2つのタイプに分けることが出来ますが、1つ目はすでに知り合い同士の人が一箇所に集合するニュアンスを持ちます。落ち合う、待ち合わせるという意味に近い言葉です。
もう1つは見知らぬ他人同士が偶然に会って、そこから知り合いになっていくという意味の類語です。巡り合う、出遭う、これは意図した対面ではなく初対面同士がなんらかの理由でお互いを認識し、そこから知人や友人になっていく、その最初のきかっけや瞬間を意味しています。
見も知らぬ大勢の人の中から、二人の人間が互いに巡り合うのは確率的にとても希少なことです。一期一会という言葉のように何らかの目に見えない縁があるのかもしれません。それゆえに出会うという言葉にはどこか運命的な響きが伴うのでしょう。
また出会うという文字が表しているように、「会う」ためにはまず「出る」ことが必要となってきます。出会いのある場所へと自ら出かけてこそ、まだ見ぬ誰かと知り合うことができるというわけです。
出会いは偶然の要素が多いものです。しかし出会う前の段階でアクションをとらなければ、誰とも出会えないまま終わってしまいます。出会いの無い環境にずっと留まっていては、運命の相手との偶然の巡り合いも起こりません。逆に言えば、出会うためのアクションを積極的にとればとるほど、出会いのチャンスも多くなるということでしょう。
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