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言葉には普段何気なく使用していても実は意図している意味と違ったり、もしくは意図している以上に意味の詰まっているものだったりする言葉があります。
「出会う」と「出逢う」もそんな言葉の一つかもしれません。
普段、何気なく「出会う」という言葉を使うとき、本当に何の気なしに一般的に知り合えた意味で使用すると思います。
しかし、「出逢う」の方はもう少し深い、親しい間柄になれた相手に使う言葉に感じます。
幾人と日々の中で出会っては離れていく人との出会いのなかで、他にはなく、唯一無二の存在である人に巡り逢えたとき、
「出会う」ではなく「出逢う」という言葉がしっくりきます。
それは、口にする言葉だけでは伝わらない、文字にした言葉にのみ存在する温もりのようにも感じられます。
文字にして「出会う」と「出逢う」を書いて見ると、文字の向こう側にある背景のようなものが浮かんできます。
それは、人の想像力のなせる業であり、日本人の繊細さのようにも感じます。
巡り逢うと言う意味の「出逢う」。そこには、運命に似た神秘さえ感じます。
そんな、日本人の繊細さは言葉として現代の私達にも脈々伝えられているのだと、この言葉を見ていると感じさせてくれます。
「出会う」と「出逢う」。普段何気なく使う言葉だからこそその言葉の意味を改めて考えてみる。
そんなことをしてみると、新しい発見や楽しさが待っているかもしれません。
実はあなたが口癖のように使う言葉にも、あなたの知らない意味が隠されてるかもしれません。
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