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ダンナを愛している、別れるつもりはない。その気持ちに嘘はないが、無意識のうちに簡単な方を選んでもいる。彼女は、ついにAクンに通告することを決意する。「もう会わないから。私はやっぱり主人を愛しているの」夜の皿時の電話。ダンナは出張中である。Aクンは驚いた。食いかけのペャングソースやきそばを鼻からふき出して驚いた。いずれは予想される事態であったが、あまりにも突然である。↑「ふざけんなⅡ今から行くからⅡ」電話を叩っきり、タクシーを飛ばして(片道1万円もする。安サラリーマンのAクンには大金である)、深夜のデニーズで直談判におよんだ。今日は朝から会議である。そのための企画書を徹夜で仕上げなければならないが、そんなことには構っていられない。Aクンのこの迅速な行動力に心を打たれた彼女は、また決意が揺らぎ、この時を大きな転機として、後はずるずるとお定まりのパターンである。この夜がAクンが鼻毛を抜いている今から、1年前のことである。電話口での彼女の壹某に嘘はなかった。が、あくまでも電話をかけている時の気持ちに、嘘がなかっただけである。かりそめの言葉に右往左往しがちなわれわれはこのことをしかと胸に刻んでおきた真夜中に、タクシーをとばして駆けつけてきたAクンを前にしたら、人間の感情というものは、コロコロ変わるからこそ感情である、また彼女の気持ちは変化する。というより、われわれ、男性の行動、によって、いくらでもとは言わないが、ある程度は、変えさせることができるのだ。また女性に自分で行動させることによって、感情を変えさせることもできる。内から外から、両方向からの攻撃が可能なのだ。

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